インターンシップ専門人材研修会
CIACは日本で唯一の「インターンシップ専門人材」に関する資格認定機関です。
CIACは、独立行政法人日本学生支援機構(Jasso)と協力し、「インターンシップ専門人材研修会【実践編】【発展編】」を開催しています。
これまでに200名以上の大学教職員が受講し、それぞれの大学でのインターンシップの実施・運営、地域との連携等で活躍しています。
コロナ禍の影響で2020年度にオンライン開催になって以降、現在も引き続きZoomによるオンライン開催となっています。オンラインになったことで全国から参加しやすくなり、対面での開催以上に参加者のグループワーク、ディスカッションも内容が濃い研修会となっています。
インターンシップ研修会の詳細については、以下をご覧ください
⇒2024年度「インターンシップ専門人材研修会」
「CIAC認定インターンシップコーディネーター」
「インターンシップ専門人材研修会【発展編:STEP3】」修了者は、「CIAC認定インターンシップコーディネーター」として登録することが可能です。
認定者それぞれの大学や地域活動等における教育的効果の高いインターンシップの普及推進の中心的な役割を担い、産学協働による人材育成・活用の継続的な発展・推進を図ることが期待されています。
現在、82名(2024年3月末時点)が登録しています。
研修会の講師
松高 政 (CIAC代表理事/京都産業大学経営学部准教授)
教育サービス系企業において、大学におけるキャリア教育に関する調査研究、企画開発に携わり2007年4月より京都産業大学に在職。産学協働教育科目を中心的に担当し、他大学へも広ろくプログラムの普及・推進を図っている。文科省「インターンシップの推進等に関する調査研究協力者会議」委員、経産省「教育的効果の高いインターンシップの普及に関する調査委員会」委員等を歴任。現在の研究テーマは、若年層のキャリア形成・職業能力開発、産学協働教育。 |
川島 啓二 (CIAC理事/京都産業大学共通教育推進機構教授/学長特命補佐)
京都大学大学院教育学研究科学修認定退学。文部科学省国立教育政策研究所高等教育研究部長、九州大学基幹教育院教授・次世代型大学教育開発センタ—長を経て、2017年9月から、京都産業大学共通教育推進機構教授/学長特命補佐。専門は高等教育論。FDや大学組織、学生支援について研究。大学教育再生加速プログラム委員会(AP)委員、日本学生支援機構「学生支援の取組状況に関する調査協力者会議」主査。 |
原 正紀 (CIAC理事・事務局長/株式会社クオリティ・オブ・ライフ代表取締役社長)
早稲田大学法学部卒業後、大手メーカーを経てリクルートへ入社し、企業や官公庁、大学などへの提案活動を行った後に起業。人財に関する多様な提案を行い、多数の企業の成長・変革をサポートすると同時に、官公庁や教育機関のプロジェクト受託も行う。企業の採用、人材育成に精通し、著書は『定年後の働き方は40代で決めなさい』『採用氷河期』『間違いだらけの会社選び』など10冊以上、年間講演は50回以上、「キャリア教育アワード」など国や自治体の委員経験は多数あり。高知大学客員教授、成城大学非常勤講師。
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インターンシップの現状と課題
文科省調査調査(2017年)によると「インターンシップの事前・事後教育」を実施している大学は95%。しかし、学生の半数以上は、「事前・事後教育いずれも受けていない」と回答しています。
「実施目的を一部もしくは全ての企業とすり合わせている」と回答した大学は60%。企業側は75%が「行っていない」と回答しています。
このような状況にも関わらず、「インターンシップの教育的効果(質的)」に90%の大学が満足と回答しています。いったい何に満足しているのでしょうか?
実施者である大学側の認識が甘いのです。この程度で「できた」と勘違いしている。このような現状認識である限り、より良くしようという問題意識は生まれず、従って、改善は進みません。日本のインターンシップが質的・量的にも課題が多いと言われる所以です。
文部科学省「インターンシップ推進のための課題及び具体的効果・有用性に関する調査研究」(2017年)
「インターンシップ専門人材研修会」開催にあたって
専門人材育成の考え方と体系的な育成システムの構築について
独立行政法人日本学生支援機構 学生生活部長 井上示恩氏
産業や経済の構造的変化や雇用形態の多様化・流動化が進み、学校から職業の移行が困難となる中、学生一人一人が「生きる力」を身につけ、様々な困難に柔軟かつたくましく対応する力を高めることが課題となっています。この課題に大学等が教育として対応するものがキャリア教育であり、大学等における教育・学びと仕事における実践を架橋するものとして、その必要性がますます大きくなっています。
また、インターンシップは、キャリア教育における効果的な教育手法の一つであり、産学協働教育の有力な手段です。教育的効果の高いインターンシップを推進するためには、当事者である大学等、学生、企業の三者が、当該インターンシップの教育的意義や内容についての共通認識を構築することがまず不可欠です。
この共通認識を基礎としつつ、インターンシップを推進する専門的な人材が、すなわち専門人材であり、その育成・配置の必要性が一層増しています。
専門人材の機能には、大きく分けて、教育的効果の高いプログラムの構築・運営と、大学等と企業との調整に基づく学生と企業のマッチングの2つがあります。平成30年5月31日付け文部科学省事務連絡「大学改革としてのインターンシップの推進に係る専門人材の育成・配置について」(以下「事務連絡」)において、これらの機能に基づく具体的行動例がレベル別に示されています。
また、専門人材を効果的に育成・配置していくためには、関係機関が連携して育成プログラム内容の調整を実施し、体系的な育成システムを構築していくことが求められます。
具体的には、事務連絡が提示している専門人材に必要とされる行動例の各ステップ(STEP1からSTEP3)のうち、日本学生支援機構(JASSO)が実施するセミナーでは、主としてSTEP1までの基礎編を担当することとします。他方、STEP2(実践編)、STEP3(発展編)については、一般社団法人産学協働人材育成コンソーシアム(CIAC)の研修会が担当します。今後、CIACとJASSOが、役割分担を明確にしつつ緊密な連携を行い、専門人材の育成プログラムを体系的に提供してまいります。
参加者の皆様におかれましては、以上の趣旨を是非ご理解いただき、各大学等におけるインターンシップの推進、専門人材の育成・配置にご協力・ご尽力をいただきますようお願いいたします。